IT業界の運用系の職種についた人なら大体は取る必要があると思われるITILファンデーション。
ITILファンデーションは研修もあり3日間の研修を受けた人たちのITILファンデーションの合格率は90%ぐらいあるらしいです。
それだけ聞くとなんだ簡単じゃんと思うのですが、なんとうちの会社ではよくわからない状態で研修を1日だけ受けて後は2週間勉強して受かってねという暴走を見せてくれました。

同期のみんな「本当にこれマジで言ってるの?」っていう空気感でしたね…
この記事では、このように研修を満足に受けれなかったor受けていない人に向けてどのように合格できたかを解説したいと思います。
ITILファンデーションの概要
ITILファンデーションとは
ITILとは、「ITサービスマネジメントのベストプラクティスをフレームワークとしてまとめた書籍群」を指します。



さっぱり、分からない
簡単に言うと、ITサービスを提供していくにあたってこうやるといいよーという成功例がまとめられた書籍がITILというものでITの運用やっている会社であれば持っていることが多いのではないしょうか。
ちなみにうちもどこかにあるんでしょうけど、もちろん実物は一度も見ておりません!
ITILファンデーションはそんなITILに基づくITサービスマネジメントの知識を保有していることを認定する資格の入門編です。
ITの特に運用部分に関わることがある人は一通りの内容を学んでおくべきで、私の部署も運用が中心で部署内のITILファンデーション保持率は100%であるとプレッシャーをかけられていました。
会社が用意した試験で受からなければそのうち実費で試験を受ける必要があるともいわれてましたね。
ITILの概要を学べる本
この本が会社から配られたのですがITILを導入することで実際にどんな効果があるのかをケーススタディで学べるようになっています。
ただ、これはITILを受けなくてもいい人にも配っているようなもので内容は面白いですが、ITILの試験対策としては全然足りないのでご注意ください。
ITILファンデーションの勉強方法
スケジュール
僕が試験を受けるまでのスケジュールと勉強方法はこちらです。
会社の配属発表で部署が運用系に決まりました。
運用系の部署の人間がITILを受けることになっていたのでここで試験を受けると初めて知ります。
研修を3日間取れないらしく申し訳程度の1日の研修が実施されました。
しかし、知識のない状態で下手に圧縮された研修のせいでITILがさっぱりわからない状態に。
他の試験もありITILを勉強していなかったのですが流石にまずいと思い本腰を入れて勉強を始めました。
試験3日前にしてPing-tという素晴らしき優良サイトを同期に教えてもらいました。
ここからはPing-tにどっぷりです。
試験直前まで詰め込んで試験を受けました。
ITILファンデーションの教材
ITILファンデーションを受けるための教材としてはこの一冊で十分です。
というか、全て網羅されているのでこの本の内容をほぼ覚えることができたら試験は余裕で受かります。
しかしながら、運用になれていない人たちが初めて学ぶには目新しいことも多くなかなか頭に入ってこないと思います。
僕はITILファンデーションのシラバス2011をとりあえず4日ほどかけて2周読み込んで、1週目はさらっと全体を通して読み、2週目はわかりにくいところを中心に読みました。
この段階でなんとなく運用の全体像や決まり事などがぼんやりと理解出来てきましたが、シラバスについている問題をやっても〇×問題なのに半分ぐらいしか正解できませんでした。
Ping-tでの学習
Ping-tはITILの試験を受けるためには必須でしょう!
無料の会員登録をしないといけませんがITILファンデーション問題集があって、試験形式と同じ4択になっており、正誤なども保存されるのでとても使いやすいです。
正直に言うと、このPing-tさえやっていれば試験に受かるといえるほど充実していまして、実践的な4択になっており試験範囲がしっかりと網羅されていて対策としては十分なんですね。
もちろん、シラバスで下地を作ってからやるべきではありますが、これをやっているかどうかで合格率はだいぶ変わると思います。
僕はこのPing-tを全問2回連続で正解するまでひたすらやり続けて、全問終わるころには各ライフサイクルの中身は何があってそこで重要なキーワードは何かと言えるぐらいまで理解(暗記)できるようになりました。
ITILファンデーションの試験の難易度
実際に試験の難易度がどうだったかというと思っていたよりも簡単で、95点をとれたのでPing-tをやりこんだおかげかなと思っています。
ただし、Ping-tを過信しすぎるのはよくありません。
問題の趣旨はほとんど一緒の問題が出るので大丈夫ですが、微妙に言い回しが異なっていておそらく正解を選んでいたのですが試験中は結構不安になってしまいました。
2択まではすぐに絞れるのですが明確に答えを出せない問題も多く結構悩まされますね。
悩んだ部分があっても95点を取れたのはシラバスもちゃんと見ておいたからこそだと感じているので、時間がある方はPing-tだけでなくシラバスもしっかりと目を通しておきましょう。
まとめ
ITILファンデーションは1週間ほど真面目に勉強すれば受かることができると自分の経験からも言えるので比較的簡単な資格ですね。(ある程度のIT知識保有が前提)
しかしながら、ITの運用というこれからの世の中でより重要になっていく分野を学ぶことができるのコストパフォーマンスはそれなりにいいと思います。
また、IT以外にもサービスマネジメントとして学ぶことができるので、ITIL試験を受けなくとも勉強することに価値のあるものだと思います。