- SC-300ってどんな試験?
- SC-300の難易度は?
- SC-300の勉強方法は?
最近のAzure ADに関連する業務に就いているためMicrosoft の ID およびアクセス管理に関する中級資格であるSC-300を受験しました。
試験は3週間ほどかけて勉強をして、2022年12月に合格点が700点のところ772点で無事に合格することができました!
AZ-900やAZ-104などを先に学んでおいたおかげでラーニングパスの内容が頭に入ってきやすく、Azure ADについて基本的な観点を抑えることができました。

少し苦手な部分が足を引っ張ってしまいましたが、認証やアクセス管理、ガバナンスといったボリュームのある分野でしっかりと得点を取れたことで合格できました!
この記事を読めばSC-300:Microsoft ID とアクセス管理者に関するイメージがより鮮明になりますよ!
初めてのAzure試験ならまずはAZ-900の試験から
≫AZ-900:Microsoft Azure Fundamentals最短合格への試験対策を解説
AZ-104もある程度参考になるかと思います
SC-300 試験の概要と難易度


Microsoft の ID およびアクセス管理者は、Microsoft Entra の一部である Microsoft Azure Active Directory (Azure AD) を使用して、組織の ID およびアクセス管理システムを設計、実装、運用します。 ユーザー、デバイス、Azure リソース、アプリケーションに関する ID の認証と認可を構成および管理します。
Azure ADを管理する人はもちろん、Azure ADを利用するクライアント側の管理をする人などにも参考になる部分が多いのでオススメです。
SC-300の試験難易度としては中級(アソシエイト)に位置付けられています。個人的な感覚にはなりますが、実務経験はなかったとしても公式の資料などを読み込めば十分に合格することが可能なレベルだと思います。
普段からAzureを業務で扱っていれば難易度は下がりますが知識の確認の意味でもラーニングパスなどでの勉強が重要になってきます。座学だけの場合はさらに理解ができるまでラーニングパスを繰り返すなどの必要があります。
SC-300の試験情報
試験名 | 試験 SC-300: Microsoft ID とアクセス管理者 |
試験時間 | 140 分(試験がラボを含んでいない場合は120分) |
合格点 | 700点以上 |
試験範囲 | ・Azure AD で ID を実装する (20 – 25%) ・認証とアクセス管理を実装する (25 – 30%) ・アプリケーション用のアクセス管理を実装する (15 – 20%) ・Azure AD で ID ガバナンスを計画して実装する (20 – 25%) |
SC-300の前提条件はなし
認定資格のMicrosoft Certified: Identity and Access Administrator Associateには前提条件がないのでSC-300の試験合格だけで取得することができます。
また、MS-100とMS-101の合格で取得できるMicrosoft 365 Certified: Enterprise Administrator Expertの前提条件としてSC-300が使えます。他にも前提条件として使える認定資格が4つありますが、その中でもメールやTeamsなどよりはAzureとして一般的な内容で比較的扱いやすいと思います。



自分はMS-100とMS-101を受けるためにSC-300を選びましたが、SC-300の内容自体もかなり業務に役立っていているのでよかったです。
SC-300の試験対策


オススメのSC-300の勉強の流れ
業務経験がない人、試験範囲の内容を確認したい人はMicrosoft Docs(ラーニングパス)での学習から始めるのがオススメです。業務経験がある人は飛ばして模擬問題集から始めてもいいと思います。
試験問題の問題文の雰囲気や試験内容を把握します。答えを確認して特に自分の知識が足りない部分を把握します。
Microsoft Docsを使って模擬問題集の問題を意識して知識の確認をします。自分が苦手な分野は重点的に確認しましょう。
知識の定着を目指しながら、わからない問題がなくなるまで模擬問題集を繰り返します。解答にひっかかる部分を感じたら都度Microsoft Docsで一番正しい情報を確認するのがオススメです。
SC-300のUdemy模擬問題集に取り組む
今回僕が使ったUdemyの模擬問題集
Microsoft DocsやMicrosoft公式の模擬試験を除くとUdemy
SC-300はAZ-104やAZ-305なんかに比べるとそこまでメジャーな資格ではないためか、問題集自体あまり選択肢がない状態でした。
今回選んだ問題集は100問程度で内容自体は合格するのにかなり役立ちました。
ただ、一部の問題の表現が正しくなさそうなところがあり、もやもやした感じが残りました。
100問中の内の数問なので気にならない人であればオススメはできます。
間違った表現などが気になる方はやめておいた方がいいかもしれません。
解答の解説は簡潔なものや解説がない問題もありますが、基本的には解説があって参考のMicrosoft Docsのリンクを載せてくれているものもあります。
自分で問題集を選ぶ場合は、その問題集がアップデートされた日付やレビューの内容、合格したというレビューが比較的新しいものかなどで選ぶといいと思います。



英語の翻訳が正しくできるか不安でしたが特に問題はありませんでした。Udemyはセールが頻繁に行われているので安くなっている時に買っておくといいですよ!
SC-300のラーニングパスで勉強する
足りない知識や正確な知識はMicrosoft DocsのSC-300のラーニングパスなどを使って学んでいきましょう。
単純に想定時間を合計すると13時間程度になります。
先に確認した模擬試験をふまえて必要な部分を取捨選択できると効率よく学習を進めることができます。
SC-300の試験の感想とまとめ


SC-300の試験の感想
全体的にそこまで深掘りをされるような問題がなく、知識として解答できることが多いので試験時間は比較的余裕があると思います。
個人的にはグループの種類や制限、使い方がなかなか覚えられず何度もラーニングパスの方で見直しました。
また、アプリケーションのアクセス管理に関しては業務で使わない部分でスコアも半分程度しか取れなかったようです。
他の得意部分でカバーできればいいですが、やはり苦手部分は無くしておいた方がいいですね。
SC-300のまとめと今後の予定
SC-300:Microsoft ID とアクセス管理者の試験対策や勉強方法を解説しました。
Azure ADはMicrosoftのクラウドサービスを使っていく上で欠かせないインフラで、今後も需要は増えていくと思います。資格取得を目指して勉強していきましょう!
またOfficeアプリも含まれるMicrosoft 365もさらに伸びていくと思うので、M365のエキスパートレベルのMS-100とMS-101の取得を目指して僕も勉強を続けていきます!