
2021年1月にCompTIA Server+(SK0-004)に合格しました!
ちょうど1年前にComptia A+を受験して、今年はComptia Server+に挑戦して合格することができました。
SE2年目でサーバーの知識はあるけど実務で触ったことはありませんでしたが合格することはできました。
この記事では、どのような勉強方法で合格したか、試験の内容や注意点などを解説していきます。
CompTIA Server+の試験について


CompTIA Server+はどのような試験か
CompTIA Server+は、国際的に認知されているベンダーニュートラルの認定資格です。CompTIA Server+を取得することで、サーバーのハードウェアやソフトウェアの構築、メンテナンス、仮想化、災害復旧やトラブルシューティング等などサーバー運営上で必要とされるスキルを証明します。
CompTIA Project+ | ADDITIONAL PROFESSIONAL|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)
世界中で様々な企業にITエンジニアの育成のため活用されています。
このようにベンダーに依存しない資格で、サーバー周りの知識があることを証明することができる資格がCompTIA Server+です。
18ヶ月~24ヶ月のIT実務経験を持つ技術者を対象としているので2~3年目のインフラエンジニア(特にサーバー担当)に適している試験ですね。
CompTIA Server+の試験概要
受験条件は特に問われませんが、CompTIA Server+認定資格試験を受験するには、CompTIA A+の取得か、またはこれに相当する実務経験を有することが推奨されています。
CompTIA Server+ (試験番号:SK0-004) | |
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第1章 サーバー設計 | 12% |
第2章 サーバー管理 | 24% |
第3章 ストレージ | 12% |
第4章 セキュリティ | 13% |
第5章 ネットワーク | 10% |
第6章 災害復旧 | 9% |
第7章 トラブルシューティング | 20% |
3分の1がトラブルシューティングや災害復旧などのサポート業務の知識、4分の1がセキュリティとネットワークの知識で残りがサーバー特有の知識といった構成ですね。
試験情報 | |
---|---|
日本語配信 | 済(2016年1月18日より日本語配信開始) |
試験科目 | 1科目 |
試験番号 | SK0-004 |
制限時間 | 90分 |
問題数/出題形式 | 100問 単一/複数選択 |
合格ライン | 100~900のスコア形式 750スコア以上 |
受験料 | CompTIA認定資格試験価格をご確認ください。 |
試験は1科目90分で100問の選択式の問題を解いていく形で、合格は80~85%ほどの正答率が必要です。
CompTIA Server+の難易度


他の資格と比較したCompTIA Server+のレベル
経済産業省が策定したITスキル標準に「特定非営利活動法人 スキル標準ユーザー協会」が民間資格、ベンダー資格も対応付けしたもの(ISV MAP)を見ると主要なIT資格の難易度が比較できます。
これによると、CompTIA Server+はITスペシャリストやカスタマーサービスといった職種のレベル2(エントリレベル)に分類されています。
(参考:レベル1(初級)~レベル4(中級))
同じレベル2のメジャーな資格には、「基本情報技術者」、「ITIL Practitioner」、「LPIC-2」、「ORACLE MASTER Silver」などがあります。
CompTIA Server+の実際の難易度
資格同士で比較した場合に「基本情報技術者試験」と同程度の難易度と設定されているCompTIA Server+ですが単純に簡単だとは言えません。
基本情報技術者試験は基本的なIT知識を問う試験である一方、CompTIA Server+は実務経験(特にサーバー周り)を主に問う試験であるからです。
単純な知識としての問題は基本情報技術者でも学ぶようなものが多いですが、サーバーの構造や設定方法、障害発生時の対応方法などの問題は実務経験がないと厳しいです。
逆に実務経験があるのであれば知っていることも多いはずなので、他の試験よりも楽に合格できる可能性もあります。
僕は直接サーバーに関わる業務ではありませんが、サーバー周辺の知識を使う業務に携わっているので勉強時間が少なくても合格することができました。
CompTIA Server+のテキストと模擬試験


CompTIA Server+のおすすめのテキスト
僕も購入して使っていたTACのServer+のテキストがおすすめです。
試験で必要な範囲の知識はこのテキスト1冊あればカバーすることができます。
テキスト代を節約したい方は実務経験やサーバー周りの知識がある程度あることが前提ですが、後述する模擬試験+分からなかったことを調べるでも合格することはできると思います。
CompTIA Server+にTACの模擬試験は必須レベル
Server+に限らずCompTIAの試験全般に言えることですが確実に合格するためにはTACの模擬試験は必須レベルです。
≫CompTIA Server+ (SK0-004)|TACパソコンスクール
この模擬試験とほとんど同じような問題が実際の試験でも体感で7割程度出るので、この模擬試験を暗記するレベルで学習することが安定した合格への近道になります。
CompTIA Server+の勉強方法


CompTIA Server+の勉強期間
全てのテキストや模擬試験を受けられる用意をして2週間前から勉強を始めました。
模擬試験は全部で200問しかないので1週間もあれば暗記できるレベルになると思うので十分だと思います。
1度テキストを通しで読んでみて大体理解できそうなら1週間程度、分からないことが多いならもう少し期間を確保しておくといいと思います。
ただテキストは試験にも出ないほど細かく書かれているところもあるので、大体理解出来たら模擬試験に進んで試験の感じをつかむようにしましょう。
CompTIA Server+の勉強方法の流れ
まずは、テキストを使って試験範囲の知識を一通り学習します。6~7割程度理解できていれば模擬試験に進むといいと思います。
テキストを読み終えたら一通り模擬試験を解いてみます。ここで試験の感じをつかみながらどの分野のできがよくないか確認しておきます。
一通り模擬試験を解いていく中で間違えた問題やできの悪かった分野を中心にテキストで復習します。サーバーなので難しいとは思いますが、実際に機器を使って設定を試したりできれば知識の定着が高まります。
あとはひたすら模擬試験を解いて、間違えた問題を復習するというサイクルを繰り返します。僕は全問題の答えと理由を暗記するレベルまで繰り返しました。
模擬試験のすべての問題に正解でき、選択肢の単語も分からないものがないという状態にできていることが理想です。そのレベルだと本番も半分以上の問題で即答できると思うので、難しい、分からない問題に落ち着いて取り組みましょう。
CompTIA Server+で気を付けたいこと
アドバイスとまではいきませんが注意しておいた方がいいことを書いておきます。
表現が異なる問題に加えて言い回しなどが変わっている問題など問題文をしっかりと読まないといけない問題が多く、時間が思っている以上にかかるので注意してください。



問題の半分ぐらいは即答していったのに1時間以上かかってます。
英語特有の表現になっている問題が厄介で、原文でも訳でも分からなかったのでこればかりは実際の試験で何とかするしかありません。
日本語で言うとどの問題に当てはまるかもわからなかったので、復習のしようがなく2度目を受けたら確実とならないのが難しいところですね。



よく分からない問題を正解できるかは運にもよると思いますが、確率を上げるためにもリテイクチケットで受験しましょう!
CompTIA Server+のまとめ
CompTIA Server+はベンダーニュートラルの資格で、サーバー周りの知識は実務レベルで持っていますと証明できるのがいいですね。
クラウドがどんどん普及していますがサーバーの知識が一切いらなくなるのはまだまだ先だと思うので、インフラエンジニアなら取っておいて損はない資格といえるのではないでしょうか。
実務をこなしているのであれば勉強時間もそこまで用意しなくても取得できる資格なので手っ取り早く資格が欲しい人にもおすすめです。
TACの模擬試験を上手く活用してCompTIA Server+の合格を確実なものにできるよう勉強していきましょう!
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