
2021年8月にCompTIA Project+(PK0-004)に合格しました!
今年は業務で管理業務も経験することになり、せっかくなので資格も合わせて取得しようとComptia Project+に挑戦して無事に合格することができました!
SE3年目でプロジェクトマネージャーやプロジェクトリーダーといった立ち位置は未経験でしたが、業務の知識や書籍・模擬試験の勉強で合格することができました。
この記事では、どのような勉強方法で合格したか、試験の内容や注意点などを解説していきます。
CompTIA Project+の試験について


CompTIA Project+はどのような試験か
CompTIA Project +は、プロジェクトマネジメントのスキルと知識を評価するワールドワイドの認定資格です。
小規模から中規模のプロジェクトを管理するプロフェッショナルを対象とし、プロジェクトライフサイクルの管理、適切なコミュニケーションの実施と管理、ステークホルダーとリソースの管理、プロジェクト文書の管理に必要なスキルと知識を評価します。
CompTIA Project+ | INFRASTRUCTURE|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)
レベルとしてはプロジェクトマネジメントの12ヶ月程度の実務経験を評価できるよう設計されているようです。
私自身システムエンジニアとして働いていて、PMやPLといった役割こそ経験していませんがプロジェクト自体にはアサインされているためプロジェクト管理の知識は多少ありました。
プロジェクトに関わったことがある方は多いと思うので、比較的取りかかりやすい資格であるといえます。
CompTIA Project+の試験概要
CompTIA Project+認定資格試験の受験に受験資格(前提条件)は必要とされていません。
CompTIA Project+ (試験番号:PK0-004) | |
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第1章 プロジェクトの基本 | 36% |
第2章 プロジェクトの制約条件 | 17% |
第3章 コミュニケーション管理/変更管理 | 26% |
第4章 プロジェクトツールとドキュメント | 21% |
プロジェクトの基本の部分が3分の1ほど占めていて、専門的というよりかはプロジェクトマネジメントの一般的な知識が広く問われる印象です。
試験情報 | |
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日本語配信 | 済(2017年7月27日より日本語試験配信開始) |
試験科目 | 1科目 |
試験番号 | PK0-004 |
制限時間 | 90分 |
問題数/出題形式 | 95問 単一/複数選択 |
合格ライン | 100~900のスコア形式 710スコア以上 |
受験料 | CompTIA認定資格試験価格をご確認ください。 |
試験は1科目90分で95問の選択式の問題を解いていく形で、合格するには80%ほどの正答率が必要です。
CompTIA Project+の難易度


他の資格と比較したCompTIA Project+のレベル
経済産業省が策定したITスキル標準に「特定非営利活動法人 スキル標準ユーザー協会」が民間資格、ベンダー資格も対応付けしたもの(ISV MAP)を見ると主要なIT資格の難易度が比較できます。
これによると、CompTIA Project+はレベル3(ミドルレベル)に分類されています。
(参考:レベル1(初級)~レベル4(中級))
プロジェクトマネージャーの職種だと「PMP」と同じレベルの位置付けのようです。
また、レベル3のメジャーな資格には「応用情報技術者」や他の職種も含めると、「ITIL Intermediate」、「LPIC-3」、「ORACLE MASTER Gold」などと同じレベルの位置付けとなっています。
CompTIA Project+の実際の難易度
資格同士で比較した場合に「応用情報技術者試験」と同程度のレベルと設定されているCompTIA Project+ですがやはりそれなりの難易度があります。
CompTIA Project+はプロジェクトマネジメントの基本知識の他に、実際に実務で経験するような状況設定での対応なども問われる試験となっています。
この試験を受けようと思っている方でプロジェクトに全く関わったことがない方はあまりいないと思いますが、メンバーとして参加しているだけではマネジメント部分に経験していないことも多いかと思います。
想像と実際に経験したでは大きな差があるので、マネジメント部分に関わっていない場合は難易度は上がります。
逆に、PMやPLといった立場で業務をしていた方は実務経験は十分にあると思うので、その経験を一般的なプロジェクトマネジメントに当てはめていけばいいので比較的難易度は低くなると思います。
CompTIA Project+のテキストと模擬試験


CompTIA Project+のおすすめのテキスト
僕も購入して使っていたTACのProject+のテキストがおすすめです。
試験で必要な範囲の知識はこのテキスト1冊あればカバーすることができます。
後述する模擬試験を受けるのであれば、ほかのプロジェクトマネジメントについてまとめられた書籍などでも合格することは可能だと思います。
CompTIA Project+にTACの模擬試験は必須レベル
Project+に限らずCompTIAの試験全般に言えることですが確実に合格するためにはTACの模擬試験は必須レベルです。
≫CompTIA Project+ (PK0-004)|資格の学校TAC[タック]
この模擬試験にかなり近い問題が実際の試験でかなり出題されるので、この模擬試験を暗記するレベルで学習することが安定した合格への近道になります。
CompTIA Project+の勉強方法


CompTIA Project+の勉強期間
全てのテキストや模擬試験を受けられる用意をして2週間前から勉強を始めました。
模擬試験は全部で200問しかないので1週間もあれば暗記できるレベルになると思うので十分だと思います。
1度テキストを通しで読んでみて大体理解できそうなら1週間程度、分からないことが多いならもう少し期間を確保しておくといいと思います。
テキストは試験対策としてはもちろんですが、プロジェクトマネジメントを体系的に学ぶことができるので試験直前ではなくもっと前から読んでおくのもいいかもしれません。
CompTIA Project+の勉強方法の流れ
まずは、テキストを使って試験範囲の知識を一通り学習します。プロジェクトマネジメントを経験している方は知っている内容も多いと思うので、知らなかった部分を重点的に覚えて模擬試験に進むといいと思います。
テキストを読み終えたら一通り模擬試験を解いてみます。ここで試験の感じをつかみながらどの分野のできがよくないか確認しておきます。
一通り模擬試験を解いていく中で間違えた問題やできの悪かった分野を中心にテキストで復習します。可能であれば自分が経験した業務に当てはめて考えられると定着しやすいです。
あとはひたすら模擬試験を解いて、間違えた問題を復習するというサイクルを繰り返します。僕は全問題の答えと理由を暗記するレベルまで繰り返しました。
模擬試験のすべての問題に正解でき、選択肢の単語も分からないものがないという状態にできていることが理想です。そのレベルだと本番も半分以上の問題で即答できると思うので、難しい、分からない問題に落ち着いて取り組みましょう。
CompTIA Project+で気を付けたいこと
模擬試験と同じ趣旨の内容が問われている問題でも、表現が異なっていたり、問題の言い回しが異なっていたりします。
即答できない問題の方が多い印象だったので、時間が思っている以上にかかるので注意してください。
また、問題は第1章のプロジェクトの基本が3分の1を占めていてここの出来で合格がかなり左右されると思います。
僕もここで結構間違えてしまっていたようで、経験だけでは答えられない部分も多いので知識部分も広く押さえておくことが重要です。



合格の確率を上げるためにもリテイクチケットで受験しましょう!
CompTIA Project+のまとめ
CompTIA Project+はPMやPLといった立場を目指している方にとってはかなり役に立つ資格だと思います。
誰にPMやPLを任せるかとなったときにProject+を持っていると選ばれるのに有利なのは間違いありません。
ある程度のプロジェクトマネジメントの経験があれば比較的取りやすい資格ですし、体系的にプロジェクトマネジメントを学ぶことができるのもおすすめポイントです。
受験の際にはTACの模擬試験を上手く活用してCompTIA Project+の合格を確実なものにできるよう勉強していきましょう!
CompTIA試験のピアソンVUEでの受験方法を解説してます!
≫CompTIA試験のピアソンVUEでの受験方法や注意事項を解説